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私たちの血液は海水に近い塩分濃度で、弱アルカリ性になります。「血潮」や「初潮」という血液を表す言葉もありますね。太古の海から、すべての生命が産まれたことを考えると合点がいきます。
その弱アルカリ性の血液に対して、私たちの毎日の食事は酸性アルカリ性を問わず、とてもバラエティーに富み多彩な食を楽しんでいます。
なぜ、酸性食品を食べても、血液が酸性にならないのか?これは、人体の生理機能(主に腎臓)によって弱アルカリ性に血液濃度が保たれていることにあります。
生命力の強い若年期は、酸性食品へ偏った生活が続いたとしても、過度でない限りは全身的に弱アルカリ性が保たれています。
しかし、30代以降は酸性の食生活が長期にわたった場合、身体は酸性に傾きやすいものになります。体内では、新陳代謝後に必ず酸がつくられますが、この酸が酸性の食物なのかアルカリ性の食物なのかで身体への負担が変わってくるようです。
生活リズムや食べ物が適正で自律神経が安定しているとき、腎機能などにより老廃物が排泄(㏗調整)され、血液の弱アルカリ性が保たれています。朝、階段などを昇ったとき「身体が軽い」と感じることがありますよね。睡眠の質がよく老廃物の排泄がうまくいった時かもしれませんね。
30~40代以降に大きな負担が長く続いた場合、腎臓や膵臓、肝臓などが機能低下をきたす恐れがあります。工場に例えると、発注(活動)に対して仕入れ(食事)が多過ぎて、在庫(老廃物)過剰になってしまうことに似ています。たくさん食べても平気な方は、活動量が多いため老廃物が溜まらないか老廃物の排泄(排便排尿)能力が高いと考えられます。
それは、新陳代謝(細胞の新生)や自律神経・ホルモン分泌に影響を与え、その経過から30代後半~老年期へ至ったとき(若くとも過度な負担がかかり続けた場合)に血液数値として反映され始め、重症疾患へと変化してしまうケースが多いようです。
※糖質は、細胞内のミトコンドリアで酸素と共にエネルギーを作ります。しかし、糖質が過剰になることで酸素を使わずにエネルギーを作る⇒乳酸が作られやすくなります。乳酸が溜まることで、細胞や組織が酸性へ傾きやすくなります。
アルカリ性食品からできる酸は二酸化炭素となって、肺から自然に排泄される。 ⇒体内の毒素の排泄が効率よく行われ、病気の予防や改善につながる。体が軽い。
美味しいものほど酸性(糖質や脂質、アルコールなど)が多い!?そう感じた方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?どちらの性質の食品も良し悪しはなく、私たちの体内で細胞のエネルギー源となる尊い食品になります。美味しい酸性食品は食べ方がとても大事になります。
ストレスの発散から、いつのまにか酸性食品へ偏ってしまい、アルカリ性食品が足らなくなってしまうケースがあるため注意しましょう。酸性食品だけに偏らず、アルカリ性食品を積極的に摂取しましょう。
ナポリタン |
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ピザ |
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サバ定食 |
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とんかつ定食 |
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クッキー |
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※お料理は酸性食品をアルカリ性食品で中和されているものが多く、昔の人はうまく創られたと思います。好き嫌いを少なく食べることが大事ですね。
なるべく強酸性よりも中酸性、それより弱酸性という順になります。尚、アルカリ性の食品を摂るよう心がけましょう。
世界各地に点在する100歳を超えるご長寿村の人びとは、弱酸性~アルカリ性全般を常食としているそうです。さまざまな豆類、全粒の穀物、野菜、果物、ナッツ類が主で、肉類ばかりを食べる人はごく稀で、ほぼ菜食主義者に近い食事のようです。
理想としては、そのような食事ができればよいですが、私たちの日常ではなかなか難しいものですね。
◎食事は、ご家族や友人との団らんやお一人でも一日を労う大切な時間といえます。
我慢しながら行うのはストレスになるため、できる範囲で少しずつ心地よくがコツ。
かたより過ぎたと感じたら、弱酸性食品を心がけアルカリ性食品の摂取を心がけましょう。
表中の「弱酸性食品~アルカリ性食品を常食」にできると理想的になります。
※前頁の「4つの因子がない」方には、改善の必要性がない場合もあります。
ビタミン不足が解消でき、おかずが少なくて済みます。発芽玄米・玄米・玄米3分5分づきなど。雑穀米、麦などを白米に混ぜるのもよいでしょう。
暑い夏場は敬遠しがちですが、一年を通じて体が温まる季節の野菜や根菜のお味噌汁(温かい植物性乳酸菌)やスープ類と発酵食品のお新香や 納豆、海藻類のワカメや海苔などを積極的に摂りましょう。
糖尿病や低血糖症状(イライラや情緒不安定・冷や汗・失神など)などを予防できます。
ナッツ類は細胞の栄養源となるビタミンやミネラルなどを多く摂取できます。
糖尿病や低血糖症状などを予防できます。
「冷えは万病の元」冷たい飲料水は飲み過ぎるとお腹を冷やしてしまうため(体温が1度下がると約40%の免疫低下)、なるべく常温や温かいものを心がけましょう。
認知症や成人病などの予防に効果があります。揚げ物の摂り過ぎは気をつけましょう。
我慢して行なうとストレスになってしまいます。うまく帳尻を合わせて食べましょう。
Lifeでは「体内時計を整えよう」「血液をキレイにしよう」というテーマに、現代版の養生法~かたよらない生活~をご紹介しました。
それらは、ただちに重症疾患に直結する訳ではないため、冒頭で述べた「○○するべきである」「○○しなければいけない」という良し悪しを指摘したものではなく、あくまで「かたより過ぎないこと」がとても大切と考えています。
「何となく調子が良くない…」と感じながら日常を過ごしてしまう…。その延長線上にさまざまな疾病を発症するリスクを伴っている場合もあります。
当サイトで述べた些細と思えることを日々の「小さな心がけ」に少しずつ加えるだけで、「調子が良い」という体質の変化と共にカラダとの信頼関係が生まれ、近い将来には大きな安心感と自信をもたらしてくれるはずです。
皆様の「元気な毎日」にお役立て頂けたらと心より願っております。(院長)