当院の施術は、経絡治療という東洋医学の治療法になります。
「経絡(けいらく)」と聞いても、一般の皆様には耳馴染みがないかもしれませんが、「経絡学説」は「陰陽五行論」と並ぶ東洋医学の根幹にあたり、私たち(鍼灸師・あんま指圧マッサージ師)は専門学校で一通り学び、東洋医療を行う施設では診断や治療に用いられています。
その経絡とは、古代の人々が患部に触れている際に発見した生命現象で、全身の体表から深部にかけて流れる細いスジ状の微細な生体電流のようなものです。
この滞りが経絡治療の対象で、古代の治療家たちは古典(黄帝内経など)を活用して病気の治療を行ってきました。現代の私たちも同様に指先などで感知し、治療に活用することができます。
皆様のよく知るツボ(経穴)を電車に例えると駅に、その駅と駅を結ぶ線路をスジ(経絡)、電車を(気血水=微細な生体の持つ電流)と認識するとイメージしやすいと思います。
代替療法(近代医学以外を指します)の中では、経絡治療はスジ治療とも云われています。正常な状態のスジでは柔らかく弾力性があるのですが、筋や血管などの細胞組織に老廃物の溜まりや炎症などがある場合、強張りや浮腫(血や水気が滞る)、熱を持つ(邪熱)、弾力性の低下(虚す)などの現象で感知されます。※()は漢方用語です。
スジ(経絡)は「五臓六腑(六蔵六腑)に染み渡る」という言葉と同様に12本あります。(肝・心・心包・脾・肺・腎/胆・小腸・三焦・胃・大腸・膀胱)
施術では状態に合わせて「滞り」「邪熱」「虚」などの対象がある経絡を治療することで症状を解消していきます。
当院では、東洋医学の古典から「経絡指圧」を編み出された医王会創始者の故増永静人氏の「経絡図」をもとに、整体の按法を行います。(ジッと柔らかく適圧の刺激を加えます)
滞っているスジへの適度な圧刺激は、手先や足先へかけて心地よいビィ~ンやビリビリ、チリチリという「響き」が起きると共に痛みが抜けていきます。これを経絡現象といい、受け手の方にも感じられる事があるようです。
また、症状によっては「関節や背骨・骨盤・顔の輪郭の調整」「お腹の調整」「食事や姿勢、生活習慣や生活環境のアドバイス」なども行っています。
※圧刺激はお身体の状態によって調節を行っていますので、お子様からお年寄りまで幅広く安全な施術が受けられます。
また、当院で行う経絡治療の最大の特徴は、施術後だけの効果ではなく、数日から数週間に渡って自然治癒する身体へ体質を改善されていくことにあります。
~ 自然治癒する体質へ ~
- ゆったりとした息 やすらいだ気持ち
- 深い眠り と さわやかな朝
自律神経の安定と共に正常なホルモン分泌が促されることで、「炎症を引き起こす老廃物」が排泄され、症状は消失へ向かいます。
※近年、ストレスや過労、過食や運動不足などの自律神経の不安定さから起こる血液や免疫の循環不良によって細胞内に老廃物が溜まり、数年から数十年に及ぶ慢性的な炎症を引き起こしてしまうことがわかっています。
これらは、重症疾患を含むあらゆる病や老化の始まり、「病は気から」と考えられています。
~ 経絡治療で対応できる症状 ~
- 異常な肩こり 治らない首・背中・腰の痛みやシビレ
- 頭痛 胃痛 便秘 不眠症 冷え性 むくみ めまい
- 眼精疲労 ぜんそく アレルギー 湿疹 皮膚の痒み
- 生理痛 月経不順 更年期などの婦人科疾患
- 交通事故・スポーツ障害・脳疾患後の後遺症・・・
- 生活習慣病(糖尿病、高血圧・・・)
- ※上記以外の症状でも、さまざまな症状に対応ができます。お気軽にご相談ください。