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「体内時計」と今起きている「カラダの痛みや病気」との関連については、ピンと来ない方も多いことでしょう。しかし、多くの病気や症状は、体内時計の長期的な乱れが自律神経へ影響(ホルモン分泌を含む)を及ぼすことで発症していきます。体内時計の乱れる要因は、環境(労働・住居・食など)や精神状態などのさまざまなストレスによって、睡眠の質が低下してしまうことにあるようです。
長期的な睡眠の質の低下(体内時計が乱れた状態)は、老廃物の排泄低下から長期間老廃物が溜まってしまうことで酸化した細胞が発生しやすくなります。その酸化した細胞に慢性的な炎症が起き続けた場合、ホルモン分泌に影響を及ぼし症状を誘発してしまいます。これらは万病の発症につながっていると考えられており、近年の医学研究によって明らかになりつつあります。
上記に陰陽バランスの一部を大まかに紹介しました。私たちの日常は二つのサイクルから成り立っているといえます。電気がなかった過去数万年の時代においては、日の出から日没までが「思考・活動」時間、日没以降は「寛ぎと再生(睡眠)」という、太陽のリズムに合わせてヒトの生活は営まれてきました。しかし、現代の社会では、照明やさまざまなメディアがあることで夜も自由に活動ができます。
そのことから、夜遅くまで仕事や趣味の活動で「思考と活動(陽)」に偏った生活を習慣化した結果、「心の鎮静と体の再生(陰)」の働きが弱まってしまいます。その延長線上では老廃物が滞ってしまう(酸化した細胞の増加)ことから「病気ではないが何となく調子がよくない」という状態を発症してしまいます。
それらの症状に対して、体内時計の陰陽バランスを合わせることで、自律神経がリセットされ体調を整えることができます。
私たちの日常で消費されたエネルギーの副産物である老廃物はどのように排泄されているのでしょう?ここでは、体内時計に関連する脳内のセロトニンとメラトニンというホルモンに焦点を当てて、簡単な解説をしていきます。
※体内で合成されるホルモンは100種類以上といわれ、全てが解明されてはおらず未知な分野になります。
このセロトニンとメラトニンは、太陽の光によって完全に制御されています。
太陽が昇っているとき(日の出から夕暮れ)にセロトニンが分泌されます。
日中に分泌されたセロトニンを材料にして、脳の松果体から「メラトニン」が分泌・生成され快眠に繋がる。日中にセロトニンを活性することがカギになるようです。
●セロトニン不足の影響日中に分泌されたセロトニンを材料として、メラトニンが生成され夕暮れから夜明け近くまで分泌されます。また、気の合う友達やご家族との談笑による心地よさがオキシトシン(幸せホルモン)を分泌し、メラトニンの分泌を手助けしています。
メラトニンが正常に分泌されているとき、さまざまな他のホルモンが分泌され細胞の再生を行っています。
子供の成長に欠かせないホルモンですが、大人の身体でも深い睡眠時に視床下部から多く《分泌》され、さまざまな働きをします。
左右の副腎皮質から分泌されるステロイドホルモン。日中にストレスを受けた時に分泌され、身体を守るホルモンの一つになります。深い睡眠時に分泌が《抑制》されます。
「慢性的な疲労」「朝起きられない」「感情の起伏が激しくなる」「記憶や思考力の低下」「性欲減退」 「睡眠障害」など。副腎以外の他の要因もあります。
→ストレスによって分泌が過剰になると、強力な作用のために副作用が起こることも。
(メラトニンの分泌も低下し抑制ができなくなる)
白血球の働きを抑える免疫抑制作用→感染症をおこし、抗酸化作用も低下。
骨そしょう症、血圧の上昇では高血圧にも。
カリウム排泄作用では筋収縮に異常、他に消化性潰瘍や血栓症などにも。